女性エンジニアが増えている理由と
女性プログラマーのメリット

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プログラマーと聞くとどうしても男性の数が多い仕事というイメージがあると思いますが、 近年女性エンジニアの数は増加傾向にあります。 この記事では、どうして女性エンジニアが増えてきているのかというお話と、 女性がプログラマーになった場合のメリット、今からプログラマーを目指す場合に実際はどのような学習をすればよいのかという事についてお話していこうと思います。

女性エンジニアの増加

そもそもエンジニアとは

まず、エンジニアという言葉について整理しておきましょう。エンジニアはSE(システムエンジニア)とも呼び、プログラマー、エンジニアともにプログラミングの知識は必要であることは変わりませんので、仕事内容が少し違うという事を押さえておきましょう。

女性エンジニアが増加している理由についてお話する前に、女性エンジニアが増加しているという事実について確認していきましょう。
こちらのグラフをご覧ください。

出典:リクルートキャリア
(https://www.recruitcareer.co.jp/news/pressrelease/2019/190621-01/)


こちらはリクルートキャリアの調査で、エンジニアに転職した女性の伸び率がまとめてあります。
2016年の女性活躍法の施行から女性エンジニアの数が急激に伸びています。
2009年と比較した場合、女性エンジニアの転職数が約4.75倍になっているわけですから、女性エンジニアの数の増加は間違いないと言えると思います。

女性活躍法とは?

では、女性エンジニアが増加した要因と推測される「女性活躍法」がどのようなものであるか少しお話していきます。
女性活躍法は正式には「女性活躍推進法」というもので、2016年4月に施行されました。
簡単に内容をまとめると、「女性が仕事で活躍できるように、企業側に女性の推進を義務付けた」法律になります。
対象となる企業は従業員が301人以上の企業になりますので、いわゆる中小企業となると法律の範囲外になります。

具体的な内容は、
① 「女性採用比率」や「女性管理職比率」や「金属年数男女差」などを割り出す。
② 上記を踏まえ具体的な数字を決めた行動計画案を作成する。
③ 労働局へと届け出を行い、情報を公表する。
④ 作成した行動計画案に基づく取り組み状況を定期的に点検・評価して以降の取り組みに反映させる。

どうして女性エンジニア増加につながっているのか

今の「女性活躍推進法」の説明を見ただけでは、どうして女性のエンジニア増加につながるのか正直想像しにくいと思います。
この法律の肝は、上記の情報が厚生労働省のデータベースで誰でも閲覧可能であるという事です。公表情報であるがゆえに企業のイメージアップに繋がりやすいのです。

また、女性活躍推進法は一定基準を満たすと厚生労働省から「えるぼし認定」を受けることができ、この認定を商品や広告に活用することが可能です。
それにより採用活動で有利になる為、企業側も女性の採用を積極的に見直そうとします。

IT業界は人材不足

今までのお話ですと、「女性が雇用されやすくなった」という事しかわかりません。
女性エンジニアの転職伸び率が、どうして特に伸びているのかと言いますと、「IT業界が人材不足」な業界であるからと言えます。
以下の資料をご覧ください。

Copyright 2020 IPA

こちらはIT白書2020によるIT企業のIT人材の量に関するデータです。

こちらのデータを見ると、少なくとも人材が「過剰」、つまり余っている企業はほとんどなく、約9割の企業は人材が不足している状態にあります。
こういった状況ですので、IT業界でプログラマー(エンジニア)を増やそうと考えたとき、女性を雇用することで企業側も採用活動がしやすくなり、企業のブランド、イメージアップに繋がるわけです。

女性が不向きなわけではない

女性エンジニアが増えてきていることは確認できましたが、どうしても今まで女性エンジニアの数が少なかったため、女性はプログラミングが苦手なイメージがあると思います。

では、実際に女性がプログラミングをすることは不向きなのか?という事をお話していきたいと思います。

女性は「プログラミング」が苦手?

文系理系という括りが日本にありますが、基本的に「理系」の女性は比較的少ないです。

女性の人気職業で考えても、「アナウンサー」、「CA(客室乗務員)」、「美容師」、「アパレル関係」などのいわゆる「文系」から就職する企業が多いため、どうしても文系の女性が多くなりがちです。

プログラミングはその見た目から理系的な学問に見えますから、「文系」に進んだ女性から見れば「数学」などと同じ系統に捉えられ、学ぶことを避ける傾向にあるかもしれません。

しかしここで考えていただきたいのが、プログラミングは別に理系的な学問ではないという事です。

プログラミングは論理的な学問

確かにプログラミングは「数字」や「文字」が並ぶ言語ですから、数学的・理系的側面が無いとは言い切れません。

しかし、プログラミングにおいて最も重要である部分、「アルゴリズム」は論理的思考が必要な項目になります。アルゴリズム」とは、問題解決のための手順や方法などのことです。

例えば、カレーを作りたいとします。
カレーを作るためには、「材料を揃える」「材料を切る」「具材を炒める」「ルーを入れて煮込む」というような手順が必要になります。

この「カレーを作る」という部分が「問題」で、「カレーの作り方」の部分がアルゴリズムになります。つまりは、「問題解決へと至る具体的な方法」がアルゴリズムです。

プログラムを作成する際には、どうすれば目的のプログラムが作れるのか、「アルゴリズム」を考える必要があります。

論理的思考は文系的な思考

このアルゴリズムを考えるうえで重要になる「論理的思考」は文系的な考え方です。
論理的思考とは「ロジカルシンキング」とも言いまして、「因果関係を整理し、順序、筋道を立てて物事を考える事」になります。

文系科目でいえば、国語の「小論文」などがこれに当てはまります。

プログラムを作成する際にどうすれば目的のプログラムが作れるのか、論理的に順序立てて考える訳ですね。
ですので、プログラミングの根本的な部分は数学的な思考をするわけではありません。あくまで記述に数字や文字を用いているだけです。

英文を記述する際に、文法に基づいて論理的に英単語を並べるように、プログラミングの考え方に即して論理的に文字と数字を並べるのです。

つまり、「理系科目が苦手」=「プログラミングが苦手」であるとは言えないわけです。

そもそも女性プログラマーが少なかったわけ

女性が必ずしもプログラミングが苦手であるわけではないという事はお話しできましたが、ではどうして女性プログラマーは少なかったのでしょうか?

それは労働環境が整っていなかったからです。

女性は結婚、出産などのライフイベントによって働き方が大きく左右されます。

女性にとって出産や育児と仕事を両立できるような環境が整っていない場合、どうしても転職や退職を余儀なくされます。
加えてIT業界というものには、納期が存在している仕事(開発など)が多いため、残業はどうしても発生しやすくなってしまいます。
育児をする母親にとってそのような労働環境は望ましいとは言えません。

つまり、IT業界と女性の働き方の相性が悪かったのです。

しかし、先ほどもお話ししました「女性活躍推進法」などによって社会的に女性の働き方が見直されてきましたので、IT業界にも女性でも働きやすい環境が整い始めてきたわけです。

女性がプログラマーに向いている理由

女性がプログラマー、プログラマーに向いていないわけではないことは確認できました。
次は、逆に女性がプログラマーに向いている点、女性がプログラマーになることで得られるメリットについてお話していきましょう。

性別によるハンデがない、スキル次第

IT業界では資格などよりも、スキルや実務経験が重視されます。
スキルがあるプログラマーはそれに比例して収入も増加傾向にある為、比較的努力が実りやすい業種であると言えるでしょう。
スキルを身につけていれば良いわけですから、性別によるハンデは存在しないことになります。

手に職がつく

スキル重視という理由と少し重複しますが、プログラマーは手に職を付ける事ができる職業になります。技術を自分のものとし、技術力で働くわけですね。

そのため、プログラマーの中にはスキルを身につけた後、フリーランスになる方もいらっしゃいます。スキルが身についているため自由な働き方を選択することが出来ます。

先ほどもお話ししましたが、女性は育児や出産などのライフイベントに対して、柔軟に働ける環境が必要です。

プログラマーとして働き、手に職をつけていれば、フリーランスのような労働時間を自分で調整する働き方もできますし、育児休暇を取得した後でも、スキルがある為現場にも復帰しやすくなります。

女性の視点

プログラマーが開発するシステムの中には女性が使うものも当然あります。

化粧品の販売サイトを作成するのであれば、女性の視点からレイアウトや機能を決定したほうが顧客のニーズに応えることができます。

女性プログラマーの数は少しずつ増えてきてはいるものの、まだまだ少ない状況であるため、女性顧客のニーズに応えることのできる女性プログラマーは貴重な存在であると言えます。

コミュニケーション能力

プログラマーは一日中パソコンに向かっているイメージがある為、コミュニケーション能力など不必要に見えるかもしれませんが、とても大切な適性であるといえます。

システムを作る際は基本的にはチームでプロジェクトを遂行することになる為、どうしてもチーム内で情報共有や意見のすり合わせが必要になります。

チーム内のコミュニケーションを円滑に進めるために、女性ならではの気遣いや着眼点を求めている企業もあります。
女性ならではのコミュニケーション能力は女性プログラマーの強みであるといえます。

プログラミングの学習方法

ここまで、女性でも充分にプログラマーになることができるというお話をしてきました。
今度は、具体的なプログラマーへのなり方、つまりはプログラミングの学習の方法についてお話していきます。

「本やサイトで独学」「スクールに通う」など様々な学習方法がありますが、特におすすめであるものは「e-ラーニング」になります。

e-ラーニングとは?

e-ラーニングとはオンライン上での学習を行う教材のことです。

オンラインでアプリやwebサイトを介して教材を提供することにより、文字や図、絵などだけではなく、動画を用いることもでき、その場でプログラムを記述して実行できるような環境を提供することもできます。

スマホからでも学習できるコンテンツも存在するため、隙間時間を利用して学習を進められることもメリットの一つであるといえるでしょう。

無料で始めることができるものも多く、有料版に切り替えても1000円前後で利用でき、スクールに比べると非常に安価で学習を行う事ができます。また、本などによる独学よりも視覚的にわかりやすい教材が多いです。

手軽さ、料金、教材の難易度のバランスがとれており、プログラミング初心者が学習を始める際に非常におすすめです。

おススメのe-ラーニング教材

そんなe-ラーニング教材の中でおすすめであるのは「みにプロe-Learning」です。 特に「プログラミング未経験」という方や、「学生」の方におススメできます。 プログラミング学習の独学での挫折率は9割ともいわれており、「みにプロ」はそういった挫折点を洗い出して、初心者が躓かないように「楽しく学べて挫折しない」工夫が施されてあります。

また、学生は無料で利用することができるため、学生の方でとりあえず学んでみたい方には敷居が低いでしょう。

少し「みにプロ」のポイントをお話していきます。

今すぐ始めることができる

通常プログラミングの学習を始める際は、環境構築という作業をする必要があります。
環境構築とはプログラミングをするためにソフトウェアをインストールして初期設定などを行う事です。
みにプロにはアクティブエディタという環境設定不要のエディタがあるため、煩わしい環境構築を省くことができます。
教材を見ながらその場でプログラミングができます。

日本語でプログラムが読める

みにプロには日本語でプログラムを読む機能が付いており、プログラムを日本語で理解することができます。
これは先ほどお話ししたプログラミングの「アルゴリズム」の部分を日本語で見ることができるという事なので、プログラミングの考え方の理解に役立ちます。

プログラミングが楽しくない

どうしてもコードだけを打っていると無機質で面白みがありません。
みにプロには楽しく学習を行うことができる「アクティブラーニング」があります。

様々な「テーマ」と「カテゴリ」で構成されており、役に立つ知識、豆知識が身につくように工夫されて作られています。e-ラーニングの特性が生かされ、学習に彩りが増します。

隙間時間に学びたい

みにプロの解説動画はカテゴリごとに用意されていて、移動中や休み時間などの隙間時間にスマホから学習することができます。

また、ラップでプログラミング用語を覚える「ラップ動画」もある為、楽しみながら学習を進めることができます。

掲示板で質問ができる

独学の挫折率が9割あるというお話をしましたが、その原因の一つは質問ができないことです。
みにプロには質問を行うことができる掲示板機能があるため、不安になる部分を質問することができます。

まとめ

女性プログラマーが増加傾向にあり、女性がプログラマーに向いていないわけではないという事と、女性プログラマーの強み、メリットについてお話しし、具体的な勉強法をお話してきました。

本編ではお話しませんでしたが、プログラマーといっても様々な仕事がありますから、女性の視点が生きやすい現場というものはいくらでもあります。
女性だから難しいと考えるのではなく、希少な存在であると考え、プログラマーを目指してみてください。

未経験からプログラマーを目指すなら


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